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留学体験記

留学体験記①【マレーシア編】

 外大生といえば留学といっても過言ではないほど外大生は留学に行きます。短期留学は7,8割の人が経験し、1年弱に渡る長期留学も4割の学生が行くのだとか。今回は元生協学生委員(TuCoS)メンバーお二人の留学体験記をご紹介します。

◎基本情報

2017年度入学 国際社会学部 東南アジア第1地域 マレーシア語専攻4
外語大生協学生委員会(TuCoS)所属
マレーシア国民大学へ派遣留学(2019.2~20.2

私は20192月から202月にかけて,派遣留学生としてマレーシア国民大学の経済・経営学部に所属しました。目的はおもに二つ。ひとつは,外語大で学んだマレーシア語の運用能力の強化,もうひとつは,将来マレーシアで働きたいと思っているのでそれに向け現地での生活経験を得ることでした。

 私が1年生のときに参加したブルネイへのショートビジットは1ヶ月でしたが,この長期留学はまる1年滞在するということで,準備にかなり時間と費用がかかりました。生活面では,予防接種を受け,学習面ではマレー語の履修(≒語劇の準備)と並行して,イスラーム金融について調べたり,マレー語のSNS投稿を見たりしました。SNS上で用いられる略語などは実際にWhatsApp(日本でいうLINE)で頻繁に目にしました。

◎日常生活

生活面では,まずお金の問題で悩みました。といっても費用の工面の話ではなく,どのように日本からお金を受け取るか,についてです。現地のATMでお金を引き出せる「キャッシュパスポート」というカードを作りました。どこの国に行ってもその国の現地通貨を引き出せるのでとても便利でした。 また,大学生協のクレジットカード(Tuoカード)を大いに活用しました。海外でもVISAカードとして通用するので,マレーシアでも広く使うことができますし,私の通った大学の場合は学費や寮費の一部がクレジットカード決済しか対応していませんでした。TuOカードの利用代金は日本の口座から引き落とされるので,やはり現地の口座は必要ありませんでした。

tufs-tuo

派遣留学では学研災付帯の海外旅行(留学)保険への加入が必須になっています。現地でスマートフォンの盗難に遭った際に案内パンフレットのQRコードを読み取って窓口に直接LINE通話をして相談できたほか,「風邪」(おそらくインフルエンザだったと思いますが診断が出ませんでした)で1週間以上寝込んだ際には提携先の病院へ行くことでその場で保険金の請求ができ,キャッシュレスで受診できました。 

◎大学の様子

 マレーシア国民大学(UKM)では,イスラーム金融について学習することを目指していましたが,イスラーム法や金融に関する前提知識が足りず,イスラーム金融関係の単位はほとんど落としてしまいました。経済原論の単位はほとんど取れました。楽しかったのは,「シラット」というマレー武術の授業と,他学部や他大学に通っている外語大生同期と一緒にUKM学内の施設で受けたマレー語の講座です。経済学部の科目も教養科目も,ほとんどが大人数の授業でしたが,非マレー語圏の留学生なのに英語開講ではなくマレー語開講のものを受講するということで,とても目立ちました。マレー語の講座で4技能全般が鍛えられたほか,学部の授業でマレー語の経済学用語を覚えられました。そのほかに,大学の教養科目の日本語と,大学附設の中学校の日本語の授業を,私が1年生のときに外大でマレーシア語を教えていた先生が担当していらっしゃったので,アシスタントとして参加しました。現地は祝日が多いのと,滞在中に3か月の休暇があったので,東南アジア各地を旅行したり,知り合いの結婚式やラマダン月明けのパーティーに出たりしました。ラマダン月明けに滞在した村で,村じゅうの家をまわるお祭りに参加したのがとても楽しかったです。クアラルンプール外語会の会合にも参加でき,マレーシアでの働き方について貴重なお話を伺えました。

 長期留学では,準備段階も含めショートビジットなどではできない経験がたくさんできると思います。みなさんが外語大(&留学先)で充実した学生生活を送られることを心より願っております。

 マレーシアでは回転ずしのお店がたくさんあります。生魚はほとんど出ませんが…。

 クアラルンプール中心街には、魅力的な建築物がたくさんあります。


留学に対する興味が湧きましたか?留学の際は費用や期間も含めて保護者とよく相談してくださいね。実際に行った先輩に話を聞いて参考にしてみてください♪


 

留学体験記②【カナダ編】

 外大生といえば留学といっても過言ではないほど外大生は留学に行きます。短期留学は7,8割の人が経験し、1年弱に渡る長期留学も4割の学生が行くのだとか。今回は元生協学生委員(TuCoS)の留学体験記をご紹介します。

◎基本情報

2017年度入学 国際社会学部 英語科北西ヨーロッパ地域専攻4
外語大生協学生委員会(TuCoS)所属
カナダ(ブリティッシュコロンビア大学)へ派遣留学(2019.9~20.3

 私は2019年9月から2020年3月まで、外大の派遣留学制度を利用して、カナダのブリティッシュコロンビア大学へ留学に行きました。

 留学の目的は、「もっと英語をネイティブのように扱えるようになりたい」ということが一番大きいものでした。(英語科だけど英語を話すのが苦手だったので……)

◎日常生活

<お金編>

 カナダでの買い物はスーパーなども含め、基本デビッドカードで支払いをしていました。現金社会が未だ主流の日本とは違い、完全にカード社会です。Visaだとだいたいどこの店舗でも使えるのでオススメです。(※ちなみに私は出国ギリギリでカードの発行をして大変焦りました。留学を考えている方は、留学の手続き以外でも余裕をもって行動することをオススメします。)寮にATMがあったので現金が必要な時はそこでおろしていました。

<交通編>

大学近くにバスループがあり、バスや電車は比較的時間通りに来るため非常に使いやすいです。ただ、度々ストライキが起こるので利用できない日もあります。情報収集を怠るとバス停で「あれ?バス来ないなあ?」なんてことも。バスや電車に乗るときは「コンパスカード」という交通系ICカードを利用します。留学終盤は、コロナウイルスの影響でバス代が無料になっていました。個人的には初めはバスの降り方が「???」でした。降りたいバス停が近づいたときに、窓際に付いている黄色いひもを引っ張ると降りることができます。

バス内の写真          コンパスカードの写真

 

◎大学の様子

<構内編>

ブリティッシュコロンビア大学は古い建物もありますが、基本的には構内がとてもきれいだと感じました。キャンパスを歩いているとリスが必ず居て「さすがカナダ」という印象でした。また、図書館がいくつもあるのが魅力的!目的やその日の気分で行きたい図書館を決めていました。

<授業編>

授業は専攻である政治の授業以外に、フランス語、ラテン語、心理学、言語学など興味のある授業を中心に履修しました。課題の量は外大と変わらない印象ですが、母語でないということだけでついていくのがかなり大変でした……。特にディスカッションがセットになっている授業は周りの発言を聞き取り、さらに自分の意見も積極的に出していかなければならないため、集中力が限界でした(笑)そうして授業を受けたり、学内のイベントに参加したりする内に現地の学生や同じ留学生の友だちができていき、そうした友だちの存在に助けられつつ、授業や試験を乗り越えました。

<交友関係編>

上記のように、友だちは自然とできていった感じです。私は月に1回何かしらのスポーツをするサークルに入っていて、そこで友だちができたり、寮で頻繁に開催されるイベントに参加して仲良くなったりしていました。友だちができるか不安だなという方は、イベントにどんどん参加しましょう!

             

寮のハロウィンイベントで彫ったかぼちゃ  サークル活動でカヌーをしている様子
 

<食べ物>

カナダは外食すると高くつく印象でした。それでもやっぱりおいしいものが食べたくて、友だちと一緒にいろいろ食べにいきました!ちなみに高いだけあって大体おいしいです。

カナダではスタバと同じくらい人気の「Tim Hortons」。一度は行っておきたいですね。ブリティッシュコロンビア大学構内にも店舗があります。ダウンタウンまで行くと日本食も充実しているので恋しくなったら行ってみてはいかがでしょうか。

      
 

<おまけ>

コロナウイルスの影響で、帰国は1ヶ月早まりました……。
もっといきたい場所などあったのでかなり残念でした。また、スーパーでの買い占めが起こったため、最後の一週間は
ジャガイモしかなく、ポテトサラダ生活をしていました(笑)

今の状況では留学も厳しいですが、この記事を見ていただいた皆様に「うわ〜、留学したい!!」と思っていただけたら幸いです!