カラーグラフ関数電卓fx-CG100-Nを推薦します
東京農工大学 工学部 知能情報システムエ学科 教授 久保 若奈 先生
大学初年度の必修科目である工学基礎実験、そして2年次以降の専門科目の実験のために、大学入学とともに関数電卓を購入される方も多いと思います。このカシオカラーグラフ関数電卓fx-CG100-Nが東京農工大学そして知能情報システムエ学科の 授業にどのように活用できるか、具体的にご紹介します。
1年次必修科目である工学基礎実験ではたとえば、太陽電池、データマイニング、振り子などの実験を行いますが、実験の途中で得たデータをこの電卓に直接入力すれば、実験終了とほぼ同時にデータの表化およびグラフ化が可能になります。作成したグラフや表は自動的に色分けされているので、PCに転送すればそのままレポートファイルに貼り付けることも可能です。利用方法を工夫すればこの電卓は優れたレポート支援ツールとなり、レポート作成時間の短縮につながります。特に東京農工大学の 1年次は取得単位も多く勉強時間が長いと同時に、多くの受講生がかなりの時間を不慣れなレポート作成に費やしています。 この電卓のレポート支援により受講生のレポートの質が向上することを期待しています。
また、微分・積分学および演習での活用もおすすめします。回転体の体積を求める際、黒板上での図示は平面図になること から、回転体の立体像を想像しにくいこともあると思います。その際、この電卓で回転体を描画すれば、さまざまな角度から回転 体の形状を確認することができ、空間認知力をサポートしてくれます。また電気回路における過渡現象における電流減衰などを視覚的に理解できる点は非常に優れた学習ツールといえます。
低学年で導入し、電卓の機能を十分に理解すれば、4年次の卒業研究、さらには大学院における修士研究でも十分活用できる電卓といえます。学習.研究の支援ツールとして早くから操作に慣れ、そして卒業後も研究者・エンジニアの友として活用して頂ければと思います。