カラーグラフ関数電卓fx-CG50-Nを推薦します
東京農工大学 工学部 知能情報システムエ学科 准教授 久保 若奈
大学初年度の必修科目である工学基礎実験、そして2年次以降の専門科目の実験のために、大学入学とともに関数電卓を 購入される方も多いと思います。このカシオカラーグラフ関数電卓fx-CG50-Nが東京農工大学そして知能情報システムエ学科の 授業にどのように活用できるか、具体的にご紹介します。
1年次必修科目である工学基礎実験ではたとえば、太陽電池、データマイニング、振り子などの実験を行いますが、実験の途中で得たデータをこの電卓に直接入力すれば、実験終了とほぼ同時にデータの表化およびグラフ化が可能になります。作成したグラフや表は自動的に色分けされているので、PCに転送すればそのままレポートファイルに貼り付けることも可能です。利用方法を工夫すればこの電卓は優れたレポート支援ツールとなり、レポート作成時間の短縮につながります。特に東京農工大学の 1年次は取得単位も多く勉強時間が長いと同時に、多くの受講生がかなりの時間を不慣れなレポート作成に费やしています。 この電卓のレポート支援により受講生のレポートの質が向上することを期待しています。
また、微分・積分学および演習での活用もおすすめします。回転体の体積を求める際、黒板上での図示は平面図になること から、回転体の立体像を想像しにくいこともあると思います。その際、この電卓で回転体を描画すれば、さまざまな角度から回転 体の形状を確認することができ、空間認知力をサポートしてくれます。また電気回路における過渡現象における電流減衰などを 視覚的に理解できる点は非常に優れた学習ツールといえます。
低学年で導入し、電卓の機能を十分に理解すれば、4年次の卒業研究、さらには大学院における修士研究でも十分活用で きる電卓といえます。学習.研究の支援ツールとして早くから操作に慣れ、そして卒業後も研究者・ェンジニアの友として活用して 頂ければと思います。
東京農工大学 大学院工学研究院 准教授 清水 大雅
関数電卓というと学生時代の学生実験のレポート作成を思い出す。大学に入学したばかりの1年生は、工学の基礎となる 実験を、学年が進行するにつれて専門的な実験を行うのが一般的である。高校で勉強した理科の内容は理想化されたケース であることが多く、実験には誤差も含まれるため、教科書に載っている式をそのまま使って説明できることは少ない。多くの場合、 丹念に実験データを記録して、精度よく実験できているかどうかを確かめることが大切、と指導している。実験ノートに記録した データをその場でグラフ化して確認し、実験データを確認することがとても重要である。カラーグラフ関数電卓fx-CG50-Nは、実験 データをその場で確認してグラフ化する、あるいは、誤差や精度の解析のために大変貴重なツールである。回帰曲線などの基 本的な機能はもちろんのこと、微分や積分の計算、プログラムを使った解析が可能であり、その場で確認するツールとして最適 である。今から20年以上前、私が学生の頃に使っていた関数電卓とほぼ同じ値段でありながら、非常に多くの機能が加わっている。カラーで表示され、視覚的に実験データを解析できる。多くの実験器具が机に並び、複数人で実験することが多い学生 実験はもちろんのこと、講義(微分積分、線形代数、フーリエ解析等)で演習問題を解いてもらう場に、カラー関数電卓 fx-CG50-Nは大いに役立つだろう。